今回も「シロアリ」についてお話をしていきます。
日本で見かけるシロアリは、
「ヤマトシロアリ」
「イエシロアリ」
が主流でしたが、近年増えてきているのが、新種の
「アメリカカンザイシロアリ」
です。
「アメリカカンザイシロアリ」は、同じシロアリの一種ではあるものの、「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」とは性格や生態が違います。
ゆえに、対処法も異なってくるのです
「アメリカカンザイシロアリ」の特徴
「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」は、発生しやすいシーズンが限られています。
「ヤマトシロアリ」→GW明け
「イエシロアリ」→5月末〜梅雨入り前
そのため、対処すべきタイミングがわかりやすかったのです。
しかし、「アメリカカンザイシロアリ」は、発生する時期が長く、時期を特定するのが難しいという特徴があります。
また、「アメリカカンザイシロアリ」は乾燥剤を好むため、屋根裏から侵入してきます。
それにより、被害は建物の下部材木だけでなく、家屋全体に広がっていくのです。
「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」への予防対策では、地盤から1メートル程度でよかったものの、「アメリカカンザイシロアリ」を考慮すると、全構造材へのシロアリ対策が必要と言えるでしょう
ホウ酸しか効かない
シロアリ対策の方法はさまざまありますが、「アメリカカンザイシロアリ」においては、その中でもホウ酸しか効力がありません。
ホウ酸が塗られた面をかじって死ぬ、という以外に手段がないのです。
そのため、「アメリカカンザイシロアリ」への予防を考えるのであれば、ぜひホウ酸による防蟻処理を実施してください。
そして、ホウ酸処理は、家の一部ではなく、家屋全体に処理するようにしましょう
シロアリ被害は馬鹿にできない
シロアリの被害によって、家の一部を補修するだけでなく、一棟まるまる建て替える、という事例もでています。
防蟻処理を、地盤から1メートルの部分と、家屋全体に施すのでは、もちろん後者の方が金額は上がります。
しかし、シロアリ被害にあい、最悪建て替えになるリスクがあるのであれば、多少のコストをかけてでも、家屋全体への防蟻処理をおすすめします。
「アメリカカンザイシロアリ」の被害はいまや全国に拡大しています。
「これから新築するけど防蟻対策どうしよう?」
「既存の家に防蟻処理を施すにはどうしたら?」
という疑問があれば、ぜひ一度住宅建築コーディネーター協会までお問合せください
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最後までお読みいただきありがとうございました