今回も「シロアリ」についてお話をしていきます。
住宅のシロアリ対策としてかつては有機リン系薬剤が使われていました。
有機リン系薬剤は、一般的に殺虫力が高く分解しやすいことから”農薬”としてはリスクの低いものでした。
しかしシックハウス症候群が問題視されたことにより、2000年に(公社)日本しろあり対策協会が自主規制を開始しました。
現在の薬剤は、揮発成分のほぼ無い薬剤が使われており非常に安全性が高くなっています。
その中でも人体への安全性が高い「ホウ酸」による防蟻処理が注目されています。
今回は、この「ホウ酸」のシロアリ予防についてお話していきましょう
人体に悪影響のある薬剤は規制されている
「ホウ酸」によるシロアリ予防の歴史は浅く、約12〜13年前から始まりました。
防蟻処理としては、ホウ酸以外にもたくさんありましたが、
「人体に悪影響のあるもの」
は現在すべて規制されています。
これまでシロアリ対策に使用されていた有機リン系(科学殺虫剤)は揮発性があるため人体にリスクがありました。
一方ホウ酸は「人体に悪影響を及ぼさない防蟻薬剤」として認定を受けており、口に入れても問題ありません。
しかし、ホウ酸は腎臓を持たない虫が口にするといわゆる「食毒」という状態になるため、これによってシロアリを予防することができるのです。
ホウ酸は水に弱く流れてしまいます。
建築現場でせっかく塗布した木材が雨で濡れてしまうと効果が半減しますので注意が必要です
正しい処理でシロアリ対策を
シロアリは、被害が拡大すれば住宅の建て直しが必要になるため、侮ってはいけません。
せっかくの対策も効果を発揮しなければ意味がないため、
・人体に影響がない
・予防効果の高い
防蟻処理をぜひ、実施してください。
どのような業者に依頼すべきか悩む場合には、ぜひ一度、住宅建築コーディネーター協会へ相談してくださいね
【お問合せはこちら】
住宅建築コーディネーター資格にご興味のある方は、ぜひ当協会HPをご覧ください!
最後までお読みいただきありがとうございました
■一般社団法人住宅建築コーディネーター協会■