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・・・今回は「工務店」についてお話をしていきます。
家を新築したい、もしくはリフォームしたいと思った際に相談先として上がる「工務店」。
利用者は、相談する前に、あれやこれやと事前に情報を集め、ある程度知識をつけた状態で工務店を訪れるケースも少なくないでしょう。
この時、工務店は、言われた通りに家を作るだけで良いのでしょうか?
住宅建築コーディネーターであり、工務店を経営する新保さんに「工務店のあるべき姿」についてお話を伺いました
お客さまにとって良い家とは?
インターネットで簡単に情報を集められる現在、工務店に訪れる方は色々な知識を詰め込んでやってきます。
そしてそれを元に、家の間取りや仕様について、工務店へオーダーします。
依頼をうける工務店は、お客さまが希望する間取りや家の仕様をそのまま反映した家を作ることは可能ですが、果たしてそれで良いのでしょうか?
依頼者はもちろん家のプロではありませんし、インターネットで集めた情報がどこまで正しいかもわかりません。
「なぜそうすべきなのか」「お客さまの理想の生活のために本当に必要なのか」を突き詰めない状態で、スペックだけを取り入れた家は「お客さまにとってメリットがある」とは言えないのです。
「家」以外の話を、とことん聞く
工務店として独立する前、新保さんは大手の建築会社に所属していました。
その時は、取り扱う額も大きく、建築のプロとして自負もあったため、「建築会社側が指定する家」を作ることが正解だと思っていたそうです。
しかし、ある時からぱたりと自分の提案では家が売れなくなりました。
その要因を探った結果、「自分自身の営業スタイル」に問題がある、という結論に至ったのです。
そして解決策として選んだのが、「心を扱う学び」を始めることでした。
今ではカウンセラーとしても活動している新保さんは、家を新築したい・リフォームしたい、と話す人に対して、まずはとことん話を聞くことが重要だと言います。
新保さんは初回のアポイントで、7時間話したこともあるとのこと。
ではなぜ、そんなにも話を聞くのか。
その理由は、相談者自身が話をすることで、自分が本当にやりたいことが見えてくるからだそうです。
5年後・10年後に、夫婦はどのような生活をしているのか?
歳を取ったらどんなことをしたいのか?
話をすることで少しずつ考えが整理され、大切にしたいポイントや優先順位が変わってくるのです
じっくり話を聞いてくれる工務店へ
家の新築やリフォームをするために工務店を訪れた方は、「家」のことだけを話さなければならないと思っているかもしれません。
しかし、本当に満足した家にしたいのであれば、まずはしっかりと「家以外」の話を聞いてもらってください。
そして、自分の話をじっくりと聞いてくれる工務店を選んでください。
今回お話を伺った新保さんですが、実は最近自宅を新築されました。
家を新築するにあたり、工務店として、そしてユーザーとして、それぞれどのような気づきがあったのか、次号では実体験を元にインタビューを実施しています。
これから家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね
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最後までお読みいただきありがとうございました