前回に引き続き、住宅建築コーディネーターである井口さんにお話を伺います。
井口さんは、住宅評論家であり住宅コンサルタントでもありますが、さらに風水鑑定士という一面もお持ちです。
「風水」と言われると一見スピリチュアルなニュアンスを感じる方もいるかと思いますが、風水とは実は「環境情報学」のこと。
つまり、
「環境がそこで過ごす人間にどのような影響を与えるのか」
という観点で考えることが「風水」なのです
風水は元々皇帝や王様が使うもの
今や誰もが知っている「風水」という言葉ですが、元々はその土地の権力者である王様や皇帝のために使われるものでした。
国を治めるために、安全で発展する街を、どこでどのように作るのか。
一族を繁栄させるためには、どこにお墓を作ればいいのか。
地理や天文などを研究し、森羅万象の法則やルールを見つけるところから風水は始まっています。
今では、その法則の一部が、一般の人々の土地選びや、建物の形、間取り、家具のレイアウトなどに、取り入れられているのです
土地に勢いがあるか、環境はいいのか、安全か、などを総合的に判断
住宅における風水で、一番重要なのは「立地」です。
土地に勢いがあるかどうかを判断し、その後 安全な場所か、周辺環境がいいか、道路付けはどうかという判断をしていきます。
これだけ聞くと、普通の土地探しと同じですが、風水独特のチェックポイントと吉凶の判断があります。
チェックポイントの一例を挙げてみましょう。
・土地に起伏があるか
・自然環境はどうか
・崖崩れや水害の恐れがないか
・カーブの道路沿いであれば、内側か外側か
・土地の形状はどうか
・空気が綺麗か
・目の前の道路の道幅はどれくらいか
・車通りはどの程度か など
これらを総合して、土地の吉凶を判断するので、「これがあるから絶対に良い」というものではありません。
また、全て揃うことも難しいので、どれだけ条件が揃っているのか、どのような対応策があるのかを判断して、購入するかどうか決めていきます。
このように、その土地の状態を把握し、どのように対策するかのアドバイスをしてくれる存在が井口さんです
一般家庭で取り入れるなら・・・
家を購入する際のアドバイスや、住んでいる家の風水をチェックしたい方は多いですが、風水は家の状態を総合的に判断するため、「ここに何かを置けばOK」というような単純なものではありません。
そのため、しっかりと風水鑑定を行いたい場合には、住宅建築コーディネーター協会へお問合せください。
それでも「簡単なものでも良いからすぐ知りたい・・・」という場合には、取り入れやすい「ベッド」と「机」の配置を見直してみてください。
詳しい内容は次号にてご紹介します。
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