住まいについてどれだけ考えていますか?

今回は「住まいを考えること」についてのお話をしたいと思います。

人間の生活に欠かせない衣食住。

その中でも「衣・食」については、人は日常的に思考しています。

そのため、自分の好みや価値観が明確になっている人がほとんどです。

しかし「住」についてはどうでしょうか。

自分にとって「住まい」とはなんなのか、しっかりと考えたことはありますか?

「住まいを考える」ということについて、住宅評論家であり住宅コンサルタントも行う井口 克美さんに教えていただきましたニコニコ

数千万円の買い物なのに、日頃から考えていないのはなぜか?

結婚をする、子供を授かる、友人が家を買うというタイミングで、家の購入を考える人は多いでしょう。

そして、購入しようと決めるとすぐに住宅販売会社へ行き、立地や予算を比較しながら家を買います。

高い買い物と言うわりには、計画的に準備している人は少なく、衝動買いに近いような状況です。

「衣」や「食」については、ほぼ毎日考えており、その考える過程の中で自分なりの価値観が生まれ、相場観もわかってきます。

しかし、「住」に対してはほとんど考えることはありません。

それは、一度決めるとずっと同じなので、毎日考える必要がない事

そして、考えるといっても人の暮らしは外からは見えづらく、一種のブラックボックスのようなもので、参考にする事例があまりにも少ないからです。

また、「家の購入」となるとお金の話にも関わるため、あまり突っ込んだ話も聞きにくいこともあります。

その状況で、購入することが先行するため、住まいに対する考えがまとまらないまま、金銭面での判断にばかり意識がいってしまうのですプンプン

自分の求めるものが明確でなければ、満足のいく家は購入できない

残念ながら「家」は、資金計画に問題がなければ、簡単に購入できてしまいます。

しかし、住まいに求めるものが明確になっていなければ、住んでから「なんとなく思っていた暮らしと違う」ということもあります。

購入する時に建物や設備ばかりに目が行ってしまい、住んでから求める暮らしとのギャップがわかることも多いのです。

それもやはり、事前に暮らしをイメージする訓練が少ないことも要因です。

そのため井口さんは、住宅購入を検討する人へ向けて「家について考える」ことをテーマにしたセミナーを実施しています。

「あなたにとって住まいとは何ですか?」

この質問を考えることから初めて、購入する前にしっかりと家について考えてもらえる機会を提供しています。

自分が住まいに求めるものが明確になれば住宅会社との会話も変わりますし、軸ができれば、家探しは効率的になります。

自分なりの住まいに対する考えを整理してから家探しを始めましょうおねがい

自分の求める暮らしが実現できるかどうかの観点で比較検討する

住まいに対する価値観は人それぞれ。

自分が求める暮らしは世界に一つだけのものですから、その暮らしが実現できる家かどうかで判断することが重要です。

単純に、家のスペックの比較だけで選んではいけないのです。

そうしないと、人が決めた間取りに合わせて生きていくことになります。

何千万という大きな買い物なのに、そんなのもったいないと思いませんか?

井口さんが大切にしているのは、
「教えること」
ではなく
「一緒に考えること」

「家について考えること」について詳しく知りたい人は、ぜひ住宅建築コーディネーター協会までお問合せください。